ホーム > ARCHIVE - 2009年07月
スポーツ活動中の熱中症について
夏のスポーツ活動で最も注意しなくてはいけないのが、『熱中症』です。
子ども達が楽しくサッカーができるよう指導者や保護者の皆様で一緒に見守っていきましょう。
1.熱中症って
熱中症とは、暑い環境で生じる障害の総称で、次のような病型があります。
サッカーで主に発生するのは、熱疲労と熱射病です。
熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。
熱疲労
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。
熱けいれん
大量に汗をかいた状態で、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下したときに、足、腕、腹部の痛みを伴ったけいれんがおきます。
熱射病
体温の上昇により中枢機能に異常をきたした状態で、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこります。
2.救急措置を知っておこう!!
万一の事態に備え、救急措置を知っておきましょう。
熱失神・熱疲労
涼しい場所に運び、衣類をゆるめて寝かせ、水分を補給することで通常は回復します。足を高くして、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分が補給できない場合には、病院に運び、点滴を受ける必要があります。
熱けいれん
生理食塩水(0.9%)を補給することで通常は回復します。
熱射病
体を冷やしながら一刻も早く病院へ運ぶ必要があります。現場では、いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが重要となります。
冷却方法は、皮膚を直接冷やすよりも、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方が、気化熱による熱放射を促進させるので、効率がよくなります。
また、頸部、腋下(脇の下)、鼠径部(大腿部の付け根)などの大きい血管を直接冷やす方法も効果的です。
3.水分と塩分を取り戻そう!!
汗は体から熱を奪い、体温が上昇しすぎるのを防いでくれますが、失われた水分を補わなければ脱水症状となり、体温調節能力や運動能力が低下してしまいます。
また、汗からは水と同時に塩分も失われてしまいます。塩分が不足すると、熱疲労からの回復も遅れてしまうことになります。
摂取する水分としては、以下のものが適当です。
○5~15℃に冷やしたもの
○飲みやすい組成にしたもの
○胃にたまらない組成にしたもの
上記に該当するものとして代表的なものは「スポーツ飲料」になりますが、自分で調整する場合には1リットルの水に食塩2gと角砂糖を好みに応じて数個溶かして作ることもできます。
4.体調不良は事故のもと!!
暑さへの耐性は個人によって差があります。また、暑さへの耐性は体調によっても変わってきます。体調が悪いと体温調節機能が低下しますので、疲労、発熱、風邪など体調が悪い場合には、無理に運動しないようにしましょう。
試合や練習を一生懸命やることは大事なことですが、休みことも同じくらい大事なことです。
練習中や試合中でも『体調が悪いなぁ・・・』と感じたら、すぐに指導者や周りの大人達に伝えるように、子ども達に教えてきましょう。
◎夏場の練習には、必ず帽子を持参してください!!
子ども達が楽しくサッカーができるよう指導者や保護者の皆様で一緒に見守っていきましょう。
1.熱中症って
熱中症とは、暑い環境で生じる障害の総称で、次のような病型があります。
サッカーで主に発生するのは、熱疲労と熱射病です。
熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。
熱疲労
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。
熱けいれん
大量に汗をかいた状態で、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下したときに、足、腕、腹部の痛みを伴ったけいれんがおきます。
熱射病
体温の上昇により中枢機能に異常をきたした状態で、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこります。
2.救急措置を知っておこう!!
万一の事態に備え、救急措置を知っておきましょう。
熱失神・熱疲労
涼しい場所に運び、衣類をゆるめて寝かせ、水分を補給することで通常は回復します。足を高くして、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分が補給できない場合には、病院に運び、点滴を受ける必要があります。
熱けいれん
生理食塩水(0.9%)を補給することで通常は回復します。
熱射病
体を冷やしながら一刻も早く病院へ運ぶ必要があります。現場では、いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが重要となります。
冷却方法は、皮膚を直接冷やすよりも、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方が、気化熱による熱放射を促進させるので、効率がよくなります。
また、頸部、腋下(脇の下)、鼠径部(大腿部の付け根)などの大きい血管を直接冷やす方法も効果的です。
3.水分と塩分を取り戻そう!!
汗は体から熱を奪い、体温が上昇しすぎるのを防いでくれますが、失われた水分を補わなければ脱水症状となり、体温調節能力や運動能力が低下してしまいます。
また、汗からは水と同時に塩分も失われてしまいます。塩分が不足すると、熱疲労からの回復も遅れてしまうことになります。
摂取する水分としては、以下のものが適当です。
○5~15℃に冷やしたもの
○飲みやすい組成にしたもの
○胃にたまらない組成にしたもの
上記に該当するものとして代表的なものは「スポーツ飲料」になりますが、自分で調整する場合には1リットルの水に食塩2gと角砂糖を好みに応じて数個溶かして作ることもできます。
4.体調不良は事故のもと!!
暑さへの耐性は個人によって差があります。また、暑さへの耐性は体調によっても変わってきます。体調が悪いと体温調節機能が低下しますので、疲労、発熱、風邪など体調が悪い場合には、無理に運動しないようにしましょう。
試合や練習を一生懸命やることは大事なことですが、休みことも同じくらい大事なことです。
練習中や試合中でも『体調が悪いなぁ・・・』と感じたら、すぐに指導者や周りの大人達に伝えるように、子ども達に教えてきましょう。
◎夏場の練習には、必ず帽子を持参してください!!